いびきをかいている人は、良ーく、深ーく眠っているように見えます。しかし実際には気道が塞がり空気の通りが悪く、呼吸が抑制され、眠りが浅く、熟睡できていません。いびきは気道が完全に閉塞しないものの狭窄した場合に生じ、閉塞すると無呼吸となります。特にあえぐような激しいいびきをしている方は要注意です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、「ひと晩7時間の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上認められるか、あるいは一時間当たりの睡眠中に10秒以上の無呼吸が5回以上あるもの」 と定義されています。日本人で習慣的にいびきをかく人は2000万人以上もいます。眠時無呼吸症候群の人は、そのうち約10%、約200万人と考えられています。習慣性ですから、家族、旅行中には同行者にも大変な迷惑をかけることになります。夜間の睡眠が十分でないため日中の猛烈な眠気、傾眠をひきおこし、交通事故が発生をする結果がはっきり出ています。また、仕事の効率低下やミス、夜間の頻尿、性欲の低下、心血管系疾患(高血圧・心筋梗塞・脳卒中)の合併や死亡率の増大などの問題も出てきます。
アメリカの研究では1時間当たりの無呼吸数が20回以上の重症の方は、無治療のままで放置すると9年後には心臓病、脳卒中、交通事故などの原因で10人中4人お亡くなりになっていたという驚くべきデータが出ています。また、最近のアメリカのSASと生活習慣病の研究調査によると、正常な方と比較して、SAS患者さんは、高血圧は2倍、心疾患3倍、脳卒中は4倍、糖尿病は1.5倍発症する可能性があがるといわれています。交通事故も、飲酒している人より重症のSAS患者さんのほうがハンドル操作ミスが多いというショッキングなデータもあります。
快適な生活を送るためにも専門医に診てもらい、CPAP療法(鼻マスクを利用して空気を送り込み、圧力をかけ気道を閉じないようにする治療法)などの適切な治療を受けることをお勧めします。
軽症の閉塞型無呼吸の患者さんや圧迫感などでCPAP療法がどうしても出来ない患者さんを対象に、歯科医院で行うスリープ・スプリントと療法があり、当医院も行っています。スリープ・スプリントは、下あごを少し前方へ移動させ、重力で後方へ下がらないよう、かつ舌根が沈下し気道が塞がり空気の通りが悪くないよう舌の後ろのスペースを拡げ気道を確保するものです。睡眠ポリグラフの結果により、専門医からのスリープ・スプリント製作の依頼がある場合は保険適用になります。保険負担3割の方で、13,000円位です。専門医からの依頼のない場合は、自費診療52,500円になります。
睡眠時無呼吸症候群の歯科的治療法その1
叔父がサイレンサーを装着してPSG検査を受けました。午後9時に就寝しましたが、12時に目が覚めてしまい、朝まで寝付けなかったそうで、検査は失敗に終わったそうです。データが届きましたら、またご報告します。
睡眠時無呼吸症候群の歯科的治療法その2
叔父の検査結果(午後9時〜午前1時まで/1時に眼が覚め寝られなくなる)が出ました。( )内の数値は、前回のPSG検査値。
AHI(apnea hypopnea index:無呼吸−低呼吸指数:1時間あたりの無呼吸と低呼吸を合わせた回数):56.8(62.3)
lowest SaO2 (最低酸素飽和度:lowest arterial oxygen saturation:睡眠検査中の酸素飽和度の最低値/正常値は95%以上、90%以下は低酸素状態と考える):71%(70%)
SaO2 < 90 %(睡眠検査中の酸素飽和度 90 % 以下だった割合): 18.31%(45.52%)
AHI、lowest SaO2は、ほとんど変わらず、オーラルアプライアンス(スリープ・スプリント/口腔内装具)サイレンサーを装着しても、重症の閉塞型睡眠時無呼吸低呼吸症候群は、変わりませんでした。
ただ、SaO2 < 90 %(睡眠検査中の酸素飽和度 90 % 以下だった割合)は、最初の検査の数値の40%と良くなりました。また、あお向け時のAHIは63.3でしたが、横向きに寝た状態のAHIは36.0でした。このことより、オーラルアプライアンスを装着して必ず横向きに寝るようにすれば、CPAP療法がどうしても出来ない患者さんに、有効な治療法だと考えられます。
叔父の感想です。
CPAPは、無呼吸、いびきを早く治そうという気持ちが強かったので、最初簡単に、連日苦もなく使用できました。
まもなく、家族か無呼吸もなくいびきも普通並になったと聞いた途端、CPAPが使用しづらくなり、毎晩1時間位で眼が覚めて、その時点で外す繰り返しが続き、CPAP貸し出しのリース料金を支払うことが続いていました。
オーラルアプライアンスを使用するようになり、4月下旬から現在まで、夜中にトイレにまったく起きなくなりました。以前は多い夜で4回トイレに眼が覚めていましたが、現在は十分睡眠がとれるようになりました。
AHI(apnea hypopnea index:無呼吸−低呼吸指数:1時間あたりの無呼吸と低呼吸を合わせた回数):56.8(62.3)
lowest SaO2 (最低酸素飽和度:lowest arterial oxygen saturation:睡眠検査中の酸素飽和度の最低値/正常値は95%以上、90%以下は低酸素状態と考える):71%(70%)
SaO2 < 90 %(睡眠検査中の酸素飽和度 90 % 以下だった割合): 18.31%(45.52%)
AHI、lowest SaO2は、ほとんど変わらず、オーラルアプライアンス(スリープ・スプリント/口腔内装具)サイレンサーを装着しても、重症の閉塞型睡眠時無呼吸低呼吸症候群は、変わりませんでした。
ただ、SaO2 < 90 %(睡眠検査中の酸素飽和度 90 % 以下だった割合)は、最初の検査の数値の40%と良くなりました。また、あお向け時のAHIは63.3でしたが、横向きに寝た状態のAHIは36.0でした。このことより、オーラルアプライアンスを装着して必ず横向きに寝るようにすれば、CPAP療法がどうしても出来ない患者さんに、有効な治療法だと考えられます。
叔父の感想です。
CPAPは、無呼吸、いびきを早く治そうという気持ちが強かったので、最初簡単に、連日苦もなく使用できました。
まもなく、家族か無呼吸もなくいびきも普通並になったと聞いた途端、CPAPが使用しづらくなり、毎晩1時間位で眼が覚めて、その時点で外す繰り返しが続き、CPAP貸し出しのリース料金を支払うことが続いていました。
オーラルアプライアンスを使用するようになり、4月下旬から現在まで、夜中にトイレにまったく起きなくなりました。以前は多い夜で4回トイレに眼が覚めていましたが、現在は十分睡眠がとれるようになりました。


